GPSと言うと、やはりカーナビが真っ先に思い浮かびますが、山でGPSを使う場合は、カーナビとは、雲泥の差である事を覚悟しておいた方が良いでしょう。
カーナビだと、地図が読めなくても、全く見知らぬ地方にも行く事ができますが、山でGPSの場合は、そうは行きません。
仮に、将来、山でカーナビ並みのナビゲーションができるようになったとしても、GPSに頼って山に行って何が楽しいですかね?やはり、自分で道を見つけてこそ楽しいんじゃないでしょうかネ。
読地図は、道に迷う前に現在地を把握するのは出来ても、道に迷った後で、現在地を見つけるのは困難なのに対し、GPSは、現在、道に迷った後で現在地を特定できる唯一の山道具だろう。ただし、弱点もあるので、それは十分把握しておくように。
【弱点】
・急峻な谷間など衛星が補足できない場所では、使えない。全然違う場所を指す事あり。
・少し古い機器では、深い樹林帯でも使えない。(eTrexシリーズで、Hが付かない機種VistaCxなど)
eTrexでもHが付く VistaHCxやLegendHCx、さらに colorado、oregon、dakotaなどの最新機種では、精度が向上して、樹林帯でも結構使える。
・電子機器なので、故障、電池切れ、寒冷地では使えない(液晶が白くなる)、などが考えられる。
(coloradoは、エネループ電池で、意外にも1月の赤岳でもちゃんとログを記録してくれた。しかし、一般的には、寒冷地では、かなり高価だがリチウムの乾電池を使った方が良いだろう。)
また松木渓谷に行った時、雷の影響だろうか、軌跡がメチャクチャになった。雷も要注意だ。
地図とコンパスだとその心配が無い。やっぱ非常時はクラシカルな物が良い。
現在、山でGPSを使う場合、主な使い方としては、以下の通り
・辿った軌跡を地図上に示す。
・道に迷った時に、現在地を特定できる唯一の装備だが、弱点は把握しておくように。
(道の無いキノコ狩りなどには、持ってこいらしい)
・時間が記録されるので、私のようなモノグサには、山行記録を省略できて良い。
・地図上に軌跡を表示し、そこへデジカメの写真をドラック&ドロップすれば、写真を撮影した地点へ写真を貼り付ける事ができる(カシミール使用、時刻での同期機能)
・地図格納モデルでのナビゲーション(トヤド浅間にて検証した結果はこちら)これはちと古い。
(地図なしモデルでのナビに関しては、この人のHPが素晴らしい!)
(6)GoogleMapを使ったナビ(上野から日暮里まで歩いてみました。)
(7)スマートフォンをGPSとして使う
GoogleMapからYamaNavi地図を切り出す。