2008.8.9−10 松木渓谷−国境平−皇海山

メンバー:和名倉山の住人、Pitagon、M24
天気:8/9晴れのち夕方激しい雷雨、8/10秋晴れ

9:32 間藤着の列車を降り、今はどこと無く寂しい銅山の町を抜け、銅親水公園へ。

久蔵沢と松木沢を隔てる尾根にシカが走っていた。
松木川沿いの林道は、とても暑く、早く河原に降りたい気分だ。
住宅跡の先の木陰がとても涼しい。

林道が土砂で埋まっているので、すぐにフェルト靴に履き替え河原に降りる。

堰堤は、高巻き過ぎず、左右から越える。
第5堤(上図左の堰堤)は、左のルンゼを上がって見たが、えらく高巻きしそうなので、
一旦、沢に戻り、右上に見える林道に上がり、林道を辿って堰堤を越える。

第6堰堤(上図白丸付近)の前後で、衛星の軌跡が、かなり乱れている。
東の空で雷が盛んに鳴っていた影響だろうか?
以前、第6堰堤の1段目を登るのが困難だったが、今は右手の岩に足を掛けて難なく登れた。
最後の第6堰堤を右から越えると、そのすぐ先で、三沢、小足沢が右から合流する。

ニゴリ沢手前で、雷と同時に、大粒の激しい雨が、降り出したため、右岸(左側=南側)の高台に避難。
石と木の枝が邪魔だったが、とりあえずここに幕営。(上図の赤の濃い所)
幕営までの間にすっかり濡れてしまい、テントの中も、服から滴る水が溜まっている。
タオル、Tシャツを絞って、とりあえず、夕飯の支度をする。
雨は夜の内に止んだが、びしょ濡れでシュラフカバーに入ったため、明け方寒かった。
翌朝、暗い内にテントを撤収し、少し明るくなった頃、残り数百m歩いて、ニゴリ沢の
合流点の広い河原を右折。ここからは、水量も少なくなり、渡渉も石伝いに渡れるようになる。

当初、エアリアから尾根の末端辺り(ニゴリ沢が左手に大きく曲がった先)が取付き点と考えて、
GPSにルートデータを作成して来た(上図青破線)が、実際には、もっと手前に取り付き点があった。
黄色と赤の菱形の道標が木に付いていて、尾根の上に向かって導いてくれている。
ジグザグに急登を続け、尾根がだいぶ緩やかになると、尾根の右手を行くようになる。
笹の朝露で、靴の中もビチャビチャになる。ずいぶん右に来過ぎている感じがして、左上に
見えるのが国境稜線かと誤認しがちだが、GPSと高度計で確認すると、まだまだモミジ尾根
の途中に居るのがわかる。
最後は、笹の斜面の踏み跡も判らぬまま、木の無い稜線に向かって直登すると、国境平の
右端に出た。南西には皇海山が大きく聳え、その奥には鋸十一峰のギザギザと、庚申山が
連なっている。今日は、秋の空のように、涼しく、晴れ渡っている。

国境稜線に出ると、時折、石楠花の藪の中に、しっかりとした踏み跡が続いている。
右手(北)尾根に出てから、最後の急登を登ると、皇海山の山頂に飛び出した。
山頂には、名古屋から来られたご夫婦が休んでいた。お互いに写真を撮ってもらう。
携帯がかろうじて通じ、沼田タクシーを予約。2時間半後に不動沢の皇海橋まで来てもらう。
下山は、不動沢を下り、11時半に皇海橋へ。予約した時刻より30分早いが、タクシーは既に
待っていてくれた。ここから、ガリガリ底を摺りながら、長い林道をタクシーで下り、沼田の
健康ランドまで、13,600円。入浴料1,000円。食事もして、電車で帰った。

全体図