GPSナビ機能を使って見た

 今回は、いつもの南秋川トヤド浅間から浅間峠−熊倉山−長尾尾根を歩いて見た。
 目標は、地図とコンパスは使わず、GPSのナビ機能のみで、果たして歩けるのかの
検証をするため。
 結果としては、まずまず使えるかなと言った感じ。地図とコンパスを使った時は、進むべき
方角がキッチリ決まって、安心感スッキリ感があるが、GPSでは、だいたいこっちで良いん
だな
という程度の感覚でしか無いので、スッキリ、キッチリ感が無いが、慣れればこんなものか
と思えるようになるだろう。
 今回は、地図上の浅間峠の位置が違っている事も判明。確かに言われてみれば、(GPSを
見なくても)そうだと判るが、今までは、気にした事も無かったのである。それが、GPSを使ったら、
明確に認知できた。

なお、以下の図で、地図はカシミールを使用。
 赤破線:事前に登山道として登録したもの
 白丸 :ルートのウェイポイント
 黄実線:GPSが記録したトラック

GPSの画面では、
 ピンク直線:ルート(ルートは次にどっちへ向かえば良いかの方角を示しているので、実際に
              歩く道(トラック)ではない。)
         ピンクの直線の中の白い破線は、現在ナビしている区間。
 青旗:ウェイポイント
 茶色実線:道路、登山道
 黒点線:トラック(実際に歩いた軌跡)
 黒三角:現在地点と向いている方角

 等高線は、50m間隔。(20m間隔の地図も購入しました。download販売ではなく、CDがメール
 便で、送られて来るようです。今日あたり届くハズ。次回からは20m等高線地図にグレード
 アップできると思います。)

京岳バス停から取付き

京岳のバス停から、少し先(数馬方面)へ進むと左の石積みの中に斜めに上がって行く道がある。
ボサで踏み跡はハッキリしないが、とにかくここを登り、樹林の中を登ると、何かの観測用装置?
があり、この辺が、藪が深いが尾根上を忠実に辿ると、スピーカの電柱なども出てくるが、なおも先へ
登り続ける。
途中で、明瞭な登山道に出くわすので、これに従ってジグザグに登る。登り着いた所は、東へ伸び
る尾根上の小ピーク(下図の白丸)の先(小ピーク西側)の鞍部。ここで、登山道?は左手(南)に向
かって続いているが、こちらは、行かないように枯れ枝を積んで通せんぼしてある。ここから南西に
尾根を登る。

 
前もって設定したルートが尾根のカーブに沿って細かくポイントを設定しなかったので、
左図の白丸と白丸を直線で結んだルートが、ナビ(右画面のピンクの直線)に表示されている。

ナビ画面は、進行方向が上になるように、TrackUpの設定にした。
(ちなみに、NorthUpだと、常に北が上になる。)


トヤド浅間手前の700m地点直下


トヤド浅間山頂付近

トヤド浅間山頂は、ミニ2重山稜の様に東西に分かれている。
まず登り着くのが東のピーク。こちらに石の祠がある。
ここから、お隣の西のピークへ尾根を乗り換える感じ。
そこから南西方向へ下って行く。

 石の祠のある東峰で。ナビは『Wへ行け』と。


笹尾根浅間峠の2万5千図、エアリアマップの間違い

浅間峠付近は、3つのピークから成る。北から850m、860m、881m(青矢印)
2万5千図や、昭文社エアリアマップでは、中央860mのピークが浅間峠になっているが、
実際の位置は、850mと 860mの鞍部が浅間峠で、そこから860m,881mの両ピークは、
巻いてしまい、881mと 879mの鞍部に出ている。


ナビ画面だと、この様に当初2万5千図を元に設定した浅間峠より、北西に位置して
いるのが一目瞭然。(黒三角マークが、現在地で、実際の浅間峠の位置を示している。)


熊倉山頂

浅間峠−熊倉山頂間は、中間点のウェイポイントを設定しなかったので、このように
熊倉手前は、登山道(茶色)と、ナビのピンクの線がずれている。(ナビ機能を使わない
使う必要の無い場所では、中間点のウェイポイントは省略しても良いと思う。)
ナビは、設定地点に来ると、小さな音でピーと鳴るが、熊倉で鳴ったのは、山頂の2m
手前。長尾尾根分岐は、1.2m手前と、GPSの精度の高さに驚く。


899m地点を過ぎ少し下った所。


628m地点で、進行方向が左に折れているのが判る。
地図とコンパスを使えば、きっちり何度の方角へ進めば良いかが、2,3度の
角度範囲で出せるので、気持ち良く進む事ができるが、GPSだと、だいたい左
45度位(上記899m地点)とか、左90度までは行かない(682m地点)などと、大まか
な範囲でしか判らず、コンパス使用時のような『気持ち良さ』が無い。


余談:
今回GPS画面取得に、Garmin社のxImageというソフトを使ったが、その為には、
WindowsパソコンとUSBケーブルが必要で、ハイテク武装山行になってしまった。
GPS自体(microSDなど)に、スクリーンショットを保存出来れば良いのだが、、、。


全体の行程図

赤破線:山行前に入力した登山道(474m手前の鞍部から西(熊倉沢側)へ下る予定
     でいたが、この時期藪がうるさいので東(矢沢側)へ下った。)
白丸:ウェイポイント
黄実線:Garmin eTrex Vista Cxにより記録されたトラックデータ
青実線:empex ポケナビMountMiniにより記録されたトラックデータ

・Vistaは、474m手前鞍部から矢沢へ下る所で、データが途切れていた。(緑矢印)
・ポケナビは、628mの所で10分の休憩時に途切れ、さらに矢沢林道を歩いている時
 にも、途切れている。(ピンク矢印
・Vistaは矢沢林道では、途切れてはいないものの、やはりポケナビが切れた所と同じ
 箇所で、直線的になっている。(茶矢印
・ポケナビの方は、前半電池切れで記録できていなかった。
・昼食は、白旗史朗の鳥居のある軍刀利神社のピーク(長尾尾根分岐の南東のピーク)
 で、コンビニのざるそばを食べた。