【山 域】奥多摩・寸庭川左岸尾根(仮称)
【日 程】2005.5.29
【コース】大塚山−鉄五郎新道−寸庭川左岸尾根−古里附−古里
【メンバ】和名倉山の住人(単独)
【天 候】晴時々曇り
【報 告】
 当日は、山岳部の道具祭り。例年は御岳山長尾平で行っていたが、今年は12年
に一度の御岳神社の大祭で、当日夕方に薪能が上演されるとの事で、長尾平には
檜舞台が設営された。このため、やむなく場所を変更して、大塚山で道具祭りを
開催することにした。

 私は、前日、日ノ出山北尾根から他のメンバー4名と入山し、大塚山まで来た
が、祭り当日に、山岳部の先輩の『杣道さん』が、寸庭川を遡行して来られたと
の話しを聞き、興味が湧き、これを下る事にした。

 祭りの片付けが終わり、最後に大塚山を出発した。まずは、丹三郎道側を少し
下り、鉄五郎新道に向かい北面の巻道をアンテナの所まで戻る。アンテナから右
手に鉄五郎新道に入り込むが、すぐに右手に下る踏み跡が無いか探しながら進む。
(後からわかったが、構わず直ぐに右手の沢の源頭へ下りた方が正解だった)

 暫く鉄五郎を辿り、やがて数mのこぶの手前で、右手の樹々に「寸」の文字が、
書かれ、黄色い紐が巻き付けてあったので、これに沿って右手(北)に延びる尾根
を下る。この尾根は、丁度、寸庭川の左岸の尾根で、金毘羅尾根より東側に位置
し、寸庭川の林道終点 標高500m地点まで続いている。

 比較的緩やかな尾根のため、かなりはっきりとした踏み跡が付いていて、とて
も歩き易い。杣道さんの歩かれた寸庭川に下らなければと思いつつ、右側を気に
しながら歩いたのだが、あまり明瞭な踏み跡は見つけられず、それよりも、この
左岸尾根が良い道なので、ついついこの尾根を下り過ぎてしまった。

 650m付近から、少し尾根が急になったので、意を決して右手の沢へ下りる事
にした。しかし、尾根の腹(沢の側面)を下るのは、容易じゃない。植林帯が終
わると、猛烈な藪に突入した。まあ、下りだから何とかなるが、それでも、背負
子で、祭典用具とザックを横にして担いでいたので、やたらと藪に引っ掛り、容
易には、下らせてもらえない。

 いいかげん藪漕ぎで汗だくになった頃、再び植林帯になり、枝打ちした枝で、
地に足が着かないような斜面を下って、わさび田のある寸庭川に降り立った。丁
度、下りた所は、林道の終点のちょっと上流で、ここからは、長い林道を歩き、
寸庭で、いつもの鉄五郎と合流。さらに古里附から古里へと車道歩きの後、青梅
線に乗車すると、丁度、一足先に裏参道から下山された、杣道さん達の先輩方と
一緒になり、話しをしながら帰路についた。