【山 域】吹切尾根(大菩薩・雁ヶ腹摺山南方尾根)
【日 程】2005.5.15
【コース】大峠−吹切尾根−吹切ノ峰−野脇ノ峰−鳥屋ノ丸−馬立峠−間明野
【メンバ】8名
【天 候】5/15:曇り時々小雨のち夕立
【報 告】
以前より気になっていた吹切尾根に行ってきた。500円札裏の富士山の写真を
撮った雁ヶ腹摺山から南に延びる長大な尾根で、エアリア1992年でも"廃道"の表
示がある。しかし、その一方、吹切峰には、"草原"と書かれているので、一度言っ
て見たかった。今回は、新ハイに紹介されたのをきっかけに、武蔵野のSさんから
お誘いを受け、2つ返事で参加させていただいた。
大月からタクシーで大峠に。途中、先行するパーティを乗せたタクシーが8台程、
峠から帰ってきた。後で判ったのだが、この先行パーティは、新ハイのメンバーで、
同じ吹切尾根を下る事になる。
峠から少し登った所で、右下に明瞭な踏み跡が分岐している。これが吹切尾根の
入口だ。皆はこちらから下るが、私は一応真っ直ぐ進み、雁ヶ腹への道が左折する
地点(道標の柱だけ残っている)まで行き、ここから右下に、笹薮を分けて下る。
こちらにも、か細い踏み跡が残っていて、これを辿る。10m位下に、皆が歩いてい
るのが見えるが、中々、合流しない。やがて真ん中が船窪状になり、左手に分かれ
て行きそうになったので、適当な所で右手に下り、皆と合流した。1616mには登らず
に、これを右手に見ながら、下りていく。
新ハイに載ったせいか、吹切の峰までは、明瞭な道が続いていた。時折、雨が強
めになるので、雨具を着けるが、すでに、笹の葉でズボンはびしょ濡れだった。次の
1510mを下った鞍部から道は左(東)の林道に下りているが、私達は、野脇の峰まで
辿ろうと、正面の笹薮に突入。深い藪の中の獣道を拾って、野脇の峰の手前の1500m
を越える。これを少し下った所に三角点がある。この先、なおも笹藪を掻き分け南へ
下るものの、林道の切り通しで行き止まり。(コンクリーで固めた法面で下れない。)
もう一度、三角点まで戻り、今度は東へ。地形図では、ぐるりと崖のマークになって
いるが、1366mへと続く この東の尾根は、圧倒的に等高線が緩いため、崖も高さが
低い事が予想される。(新ハイでも東に下っている。)なおも、か細い踏み跡を下ると、
案の定、1m位の高さで、林道に下りられた。あとは、先ほど見下ろした切り通しまで
林道を南下する。ここで、先行する新ハイメンバー30名程と一緒になった。新ハイは、
雁ヶ腹をピストンした後、吹切尾根を下って、野脇ノ峰の手前の鞍部から踏み跡通り
左に林道へ下ったものと思われる。
林道最南端の切り通しの右手から、再び尾根に入り込む。1410mからコンパスを合
わせて、南東に急下降する。180m程下ると、だいぶ平らになり1180mの小ピークは、
右下のガレ場を見下ろしながら越え、ここから南下。鞍部の先が、送電鉄塔の広場。
ここで、先ほど抜かれた新ハイパーティが休んでいたので、再び私達が先行する事に
なった。
次の1205mが鳥屋ノ丸。事前に地形図を見ると、ここから先のルート取りが非常に、
難しく思われた。1080mから南下する所では、なるだけ右手の谷を見ながら尾根の際
を行き、930m付近から左に910mの尾根を目指そうと思って下ったのだが、1000mの
少し上で、赤テープが2つあり、上の赤テープから左下の尾根へ、急斜面を下る。下り
着いた所は、戸沢の上流の尾根へ繋がる990m地点の小平地と思われる。ここから、
南南西に下ると、910mの尾根に乗る事ができた。
ここで、再び新ハイが先行。鞍部から再び950mに登り返し、右に折れると御前の頭。
ルートとしては、もう難しい所は無いが、850mから馬立峠までは、再び急下降となった。
いい加減足も棒になって来たので、ここで右手に間明野(まみょうの)へ下る事にした。
真木川に出たら一旦右手(上流)に向かい、橋を渡ったら左手に戻り、右上の車道へ
上がる。バス待ちの間に夕立があり、雨が上がると、東の空に薄っすらと虹が掛かった。
桑西から来るバスに乗車すると、その先の真木鉱泉で、馬立峠から先を忠実に辿った
新ハイメンバーが、乗車して来て、バスは満員になった。山中で夕立にも遭う事も無く、
また、バスにも座って来れたので、馬立で下って正解だったようだ。