武蔵野山岳連盟三つ峠集中登山で、三つ峠東尾根に行ってきました。
三つ峠にも古いルートが幾つかあるようで、今、雲表クラブで実踏調査をされているそうです。ここも、その一つで、ハイグレードハイキングに紹介されていますが、登山口の犬とゴミの山、下山地の林道工事が、残念でなりません。中は藪漕ぎも無く、良いコースなのですが、、、。
 四季楽園は初めて泊ったのですが、食事は、おかず品目の多い仕出でした。また、ICIの岩登り講習会の団体と一緒になり、夜はヨーロッパアルプスや雪山のスライド上映会を見ることができました。

【山 域】三つ峠
【日 程】2002.10.19−20
【コース】東桂9:40−湯ノ沢峠11:00−三つ峠14:00−四季楽園6:45−大幡山7:50−宝鉱山9:55
【メンバ】Yさん、Iさん、和名倉山の住人
【天 候】19:曇り夕方より雨、20:朝のうち霧雨のち曇り
【報 告】
 富士急東桂駅から国道を右へ。次の右に入る道で富士急を渡り、さらに高速の下をくぐったら左へ。右にアパートの建物を見ながら進み、温泉旅館の看板に従い右に折れると、田んぼの中の細い道になり、あとは道なりに下りて行く。
 左手が、富士山の溶岩の崖になっていて、大量の水が湧き出している。しかし、周囲がゴミだらけのため、とても飲めそうも無く、印象が悪い。一番下がった所に旅館があり、その前の短い橋を渡ると、湯ノ沢峠目指して登りが始まる。

 落ち葉の多い道を暫く登ると、左手に犬の檻が現われる。100匹位いるだろうか?飼い主は、都留の資産家で、市内の6階建てのビルが犬屋敷と化し、近隣から苦情が相次ぎ、保健所から勧告を受けているそうだ。ここは、登山者も殆ど通らないため、市内のビル程は問題になっていないのかも知れない。
 トラックが1台と作業者が2,3名来ていた。市から委託されたか、あるいは、飼い主から委託されたかは知らないが「ご苦労さま」と挨拶して横を通らせてもらう。2,3頭の犬が檻の外に出ていたが、我々が近づくと逃げてしまって、襲われるような事はなかった。犬は、人間が愛情を掛けて育ててあげるのが、一番なんじゃないでしょうか。単に餌を与えて、生かして置くのが幸せかどうか...。

 犬を過ぎると間もなく林道の終点の峠に着く。ここもゴミ捨て場と化して、とても汚い。空にはカラスも群れていた。ここから、左に送電鉄塔の巡視路を登って行く。少し登ると鉄塔が現われ、その先、一旦尾根を離れ水平にトラバースして、次の鉄塔へ。そこから、一旦下り気味になり、その先の尾根で、左へ折り返し、再び登り始める。この辺りは、初めて歩くと少々難しいかも知れない。この尾根は、下から踏み跡があるようなので、犬やゴミが嫌なら、宝の大幡付近から取り付いた方が良いかも知れない。

 あとは、この尾根通しに登るが、前回来た時よりも、倒木や枝がたくさん落ちていたのは、台風21号の影響だろうか。途中、ちょっとした岩場を越え、ぐんぐん高度を上げると、左に大岩壁が現われる。やはり三つ峠なんだなぁ、と実感させられる所だ。紅葉を楽しみながら、最後の急登にあえぎながら登るとNTTのアンテナの裏に出る。金網のフェンスに沿って廻り込むと縦走路へ飛び出した。あとは、左へ2,3分で、開運山山頂だ。山頂には、武岳連の面々が、集まっていた。

 今にも降り出しそうな曇の中、富士山頂付近がわずかに、雲の合間から頭を出している。一汗かいたのが、冷えて来たので、今日の宿、四季楽園に向かって下りていった。今日は、ICI石井スポーツの岩登り講習会の団体が宿泊するとかで、夜は、ヨーロッパアルプスや、穂高、八ヶ岳などの冬山のスライド上映会をしていて、一番後ろで見せていただいた。昔登ったブライトホルンやモンテローザなど、当時を思い出しながら懐かしく見ていた。

 夜半は、雨がひとしきり激しくなったが、気温はさほど下がらなかったようだ。明け方は、霧雨になっていたので、雨具を付けて出発。御巣鷹山までは、左の巻き道側から向かったが、途中、「宝」と書いてある道標が、違うところへ行く道と思い込み、通り過ぎて先へ行ってしまい、昨日登って来たNTTのアンテナの所へ出てしまった。もう一度「宝」の分岐まで引き返し、良く見ると、マジックで「大幡山」と書かれていた。

 登り始める右手に、同じく宝鉱山へ下りて行く「北口登山口」の分岐があるが、今回はこれは素通りし、御巣鷹山のアンテナの左を下りて行く。すぐに、右に「宝鉱山」道標が現れ、か細い踏み跡が付いているが、これは、北口登山口コースへ合流する道だろう。こちらへは入らず、清八峠に向かってぐんぐん下って、少々下り過ぎかと心配した頃、小ピークを巻いて、茶臼山、大幡山の2つのピークを越える。大幡山を下ると、送電鉄塔が現れ、この手前から右手に下りて行く。

 すぐに、雨で濡れて滑りやすい橋を慎重に渡り、あとは、送電線沿いに、何度か橋を渡りながら、鉄塔を拾いながら、下りて行き、沢に出る。以前来た時は、もっと歩きやすく、栃の実を拾いながら下りた道も、今は、流木で荒れ果ててしまい、何処が道やら判らない沢を、ほぼ流れに沿うような形で下りて行く。暫く下りると、左手にキャタピラの跡が現れ、道を塞ぐ様に停められた、パワーショベルの横を抜けて、泥々の工事中の林道行く。やがて、巨大な砂防堰堤が現れると間もなく、通行止めのバリケードが現れ、北口登山口と合流する。あとは、もう少し林道を下ると、宝鉱山のバス停だ。9:55バス停着。バスの時刻は10:00。丁度良い時間に間に合った。次のバスが12:50だから、10:00のバスを逃してしまうと3時間近く待つ事になるので、間に合って良かった。

データ)
四季楽園:2食付 8,000円。夕食は仕出し(おかずの品数豊富)。朝は鮭、納豆。
大月駅は、富士急の乗換え改札は、スイカ不可。スイカは一旦改札を出て駅舎の外を回って乗換える。
日帰りでは無いのでホリデーパスは使えず。河口湖ロープウェイや天下茶屋方面のバスを利用するのであれば「河口湖フリー切符」が安いが、今回のコースでは、河口湖フリーよりも、バラで切符を買った方が安い。