武蔵野山岳連盟の一番新しい山岳会のメンバーと、瑞牆山へ行ってきました。
瑞牆山荘から富士見平を経由する一般路で入り、帰りは、ヤナギ坂の「小川山」分岐から天鳥川左岸(右手)沿の破線コースを辿り八丁平へ。小川山−大日岩間の鞍部から砂洗沢へ下降するコースを下りました。エアリアマップでは、ヤナギ坂から砂洗沢出合いまで、同じ赤破線で描かれていますが、大きく3つに分けられます。
(1)ヤナギ坂−八丁平:か細いがしっかりとした踏み跡の良い道
(2)八丁平−鞍部(砂洗沢下降点):ジャングルジムのような猛烈な倒木帯
(3)鞍部−砂洗沢出合い:苔むした素敵な廃道(^^;
この中で(3)の鞍部から砂洗沢出合いまでは、殆ど廃道と化し、ルートファインディング(RF)力が要求され、(1)(2)に比べ1ランク難易度が上だと思います。
【山 域】奥秩父・瑞牆山
【日 程】2002.9.1(前日 川上村の武蔵野市立自然の村に宿泊)
【コース】自然の村4:00−瑞牆山荘5:00−8:00瑞牆山8:40−天鳥川10:00−ヤナギ坂−11:00八丁平−鞍部下降点−12:00砂洗沢出合い12:30−13:25金峰山荘(廻目平)−13:40バス駐車場
【メンバ】武岳連所属山岳会メンバー8名+和名倉山の住人
【天 候】晴れ
【報 告】
 朝の出発が早く、瑞牆山頂には我々が一番乗りだ。国師、金峰、富士山、南ア、八ヶ岳から、北ア鹿島槍、後立までが一望できる好展望を独占だ。
 いつまでも眺めていたいが、この先の道程を考えて下山開始。天鳥川で水を補給し、ヤナギ坂を一気に登ると、「小川山」のひときわ大きな道標が現われる。

 ここからは急に踏み跡が細くなるものの、藪漕ぎなどもなく、しっかりと道は続いている。天鳥川の左岸(右手)につけられたこの道は、意外にもすぐに沢に下りてしまわず、緩やかに東に延びている。瑞牆山の東の岩峰群が見えるようになると、徐々に沢音も近づいて来る。1箇所ガレ場が現われるが、ここは、落石に注意しながら一旦下って、ガレを通過し、再び踏み跡に復帰する。この先で、やっと沢に出るので、石を伝って対岸に渡り、作業小屋跡の横を通過する。この辺は明るい台地状になっていて、錆付いたワイヤーや取り壊した小屋の木材が残されていた。

 踏み跡は消えかかるが、再び右に流れを渡り、樹林帯の中、水の流れた道を進み、一旦、南向きに登り始めるが、徐々に北東に向きを変え、樹林の向こうが明るくなったら、八丁平に到着だ。ここから大日岩方面の道を探し廻ったが見つからない。よくよく見ると、今天鳥川から登ってきた道のすぐ隣に入口があった。

 この道は、小川山から大日岩へ続く稜線の一部で、以前、渓さんと小川山から歩いた時は、猛烈な倒木に苦しめられた記憶があるが、今回もやはり、倒木を跨いだり潜ったりと忙しい。いよいよ楽しい廃道歩きが始まったのだ。自分でも気が付かない内に目が爛々と輝いて来て、どんどん先を行ってしまったようで、暫し、皆が追い着くまで待つ事になった。すんません。m(_ _)m

 最低鞍部付近の木に道標が付いていて、ここから砂洗沢へ下降する。暫くは、踏み跡もハッキリしているが、沢に近づくにつれ、消えかかり殆ど廃道と化した踏み跡を赤テープを見つけながら、RFを楽しむこととなる。
 ここのコースタイムだが、うんと古い地図では、砂洗沢出合いまで20分。昭和61年のエアリアでは40分。最新版では(廃道扱いなのだろうか)コースタイムの記載が無いが、40〜50分は見ておいた方が良いだろう。

 苔むした木の根の中を行き、時には、外傾する岩の上を、足元に注意しながら進み、一旦、左(北)から来る沢を渡って、さらに延々と下ると、やっと安心できる平坦地に出て、そのすぐ先で金峰山からの道と合流した。後は、高速道路(^_^)のような広い道なので、ここで最後の休憩。コーヒータイムを取り、金峰山パーティ(むさしの登山スクール)の下山を待つが、中々下りてこないので、先にバスの所まで行くことにした。

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素敵な廃道part2って事は、part1は何処なのヨ?とお思いの皆様。素敵な廃道part1は、北八ヶ岳高見石から丸山に登りそこから西に向かって渋ノ湯へ下る「冷山歩道」です。こちらも、北八ヶ岳を歩き尽くしたら、チャレンジして見ては如何でしょう。