海の日ということで、田子の浦から富士山頂を歩いてきました。山
頂まで24時間。下山は、反対側の吉田口5合目まで2時間でした。
去年、先月と(共に夜間発)途中で敗退。3度目にして達成しました。
股ずれと筋肉痛が、4日経った今日、やっと治りました。

【山 域】富士山
【日 程】2001/07/20-21
【コース】東田子の浦−海−勢子辻−水ヶ塚P−御殿庭−富士山頂
     10:30 11:00 17:00 21:45 0:30-4:50 10:58
     −佐藤小屋−吉田口5合目(万歩計86,436歩)
      13:05 13:30
【メンバ】和名倉山の住人(単独)
【天 候】7/20:晴、7/21:曇り時々小雨
【報 告】
 海の日ということで、山のガイドブックには出ていない、海への行き方
から書いて見たいと思います。東海道本線の東田子の浦で下車。改札を出
る前に、ホームで水を汲む。ポリタンとペットボトルに4L、富士山はとに
かく上には水が無いので、ここで汲んで行くことにする。

 改札を出て、駅前の車道を押しボタン信号で渡り、右手の細い路地に入
る。民家の間を抜け、砂防林を横切り土手の上に上がる。ここから海に下
りるには、4-50m西に向かった所にスロープがあり、ここから海岸に出る。
 海をバックに記念撮影。振返ると富士山が頭だけ見えている。あそこま
で行けるだろうか。

 土手に戻ったら、すぐに砂防林に下りる道がありこれを辿り、最初に渡
った車道に出る。この車道を渡ったら西に進み、お寺の先で右折してJR線
を渡る。JRの踏切を過ぎた左手は、パソコンも売っているパーパス(高木
産業)の工場だ。更に北上し国道1号線を押しボタン信号で渡る。これだけ
大きな道を、押しボタンで止めるのが何とも嬉しい。

 さらに北上し、浮島工業団地の中を過ぎると、新幹線の高架橋の下をく
ぐる。この先で大きな道にぶつかり、この道を渡ったら、この道に沿って
西に向かう。1km程進むと赤淵川を渡る。この先右手にローソンが現れる。
夜間歩く時は、これが最初のコンビニだ。このローソンの手前の道を右折
する。道なりに北へ、すぐに岳南鉄道の踏切を渡りその先が変形十字路に
なっている。5万図吉原の富士岡の「岡」の字の所だ。正面の右斜めに伸
びる道を進み郵便局を過ぎ、車道を渡りさらに北へ。

 やがてT字路にぶつかる。左手が坂上、右手が坂下。これを左に折れる
と右下に赤淵川が蛇行し、前方には東名高速が通っている。川沿いに下り
る道もあるが、ここは下りてはいけない。(この右下に下りる道を行くと、
やがて川を渡って左岸の茶畑の方に上がって行ってしまう)
 東名のすぐ下をトンネルでくぐると右手に公園がある。後は、ひたすら
道なりに進む。間門にはジュースなどの自販機があり水分補給ができる。

 間門の先で、右に「猿棚の滝」の看板が現れる。右に200mとの事で見に
行くことにした。薮がうるさい、滑り易い道を下りると赤淵川に出る。こ
こから左手上流に向かって行くと、いきなり川がなくなり数十mの絶壁に
行く手を阻まれる。この壁から水がしみ出している。これがその滝なのだ
ろうか。再び車道まで戻る時に、畑の上の木々がざわめき、何と5,6頭の
猿が逃げて行った。猿棚の滝の入り口に猿がいるなんて、出来過ぎの感は
あるが、確かに畑には獣よけネットが張ってあった。

 この先、鵜無ヶ淵の渓谷を見下ろしながら行くと、桑崎の分岐が現れる。
桑崎の方へ行っても良いが、その先に産廃業者らしき所があり犬を放飼い
にしているので、そちらには行きたくない。ここは、車道の道なりに左折
して、今宮へ向かう。今宮には7イレブンがあり、夜間歩行時には、ここ
が最後のコンビニになる。ここで1Lの麦茶のペットボトルを購入。

 後は、ひたすら勢子辻までは、民家も無い道を行く。この道は愛鷹山を
ぐるりと回って裾野へ抜ける道なので、結構トラック等が行き交っている。
勢子辻を過ぎ、裾野市に入ると、右に越前岳登山口の駐車場。ここでトイ
レが利用可能。さらに進むと十里木の別荘地の入り口を過ぎ、鳥居の所か
ら左手に細道に入る。再び車道に出ると目の前には赤い鳥居が。この車道
を左手に進み別荘地の中に入る。別荘の中は分かり難いが、管理事務所前
に道路地図があるので、これを参考に、途中で左に折れて別荘地を抜けて、
日本ランドHOWに向かう道に出る。

 日本ランドの下のゲート付近に須山口の登山道があるが、もう日が暮れ
て来たので、車道を行く。(この登山道は水ヶ塚まで続いていて、入って
すぐに水が沸き出している所もあり、歩くにはとても良いのだが、道が分
かり難いので、夜間歩きには向かないと思う。)日本ランドの中の有料道
をヘッドランプをつけずに歩く。上のゲート(料金所)を過ぎ、右手にyeti
スキー場が現れると、富士山スカイラインにぶつかる。左手に水ヶ塚Pが
あり、ここで休もうとしたが、走り屋がこの駐車場をグルグル回っている
ので、仕方無く須山口登山道に入る。

 須山口登山道もここからは、1本道で、日本ランド下よりも分かり易く
なる。暗い道をランプをつけて歩く。ランプは頭に付けると虫がうるさい
ので、左手に持って歩く。途中えぐれてしまった所は、脇に踏跡が付いて
いる。次第に傾斜が増してきて、振返ると日本ランドの明かりが見える。

 御殿庭下の高鉢ガラン沢分岐で、草の上にフライを敷いて仮眠。雨具を
着込み、ツェルトを掛けて寝た。星が奇麗だった。しかし、いつの間にか
雨が降り出したので、ツェルトを下に敷き、フライを被ることにした。で
も、フライは通気性が無いので内側からも蒸れてしまう。どの位寝たのだ
ろうか、明け方、足元を登山者が通過する話し声で目が覚めた。

 再び登山再開。御殿庭中の先から森林限界を過ぎるとザレた歩き難い道
となり、宝永第二火口の縁に出る。ここで、先程の2人の登山者を追い抜
き、新5合目の分岐を過ぎ、その上の宝永火口の所から左手に宝永山荘へ
のトラバースを行く。山荘からは、一般登山者と一緒になり、急に賑やか
になった。あとは新7合、7合、8合とひたすら登る。

 天気も霧雨になり景色も見えないが、その分登り易い。9合萬年雪荘を
過ぎると、もう山頂は間近か。この辺になると、もう体力も限界に近いが、
回りも皆バテているので、何人かを抜いて11:00前に山頂到着。田子の浦
から24時間で、やっとこ辿り着いた。でも、また5合目まで下らないと、
帰れない。もう気力で吉田口(須走口)を下る。

 下りは走って下りられるので、速い速い。途中、吉田口と須走口の分岐
を間違わないように吉田口に向かって下り、2時間で佐藤小屋へ下山。こ
こから、5合目バス停へ。新宿行き2時のバスが満席なので、3時のバス
で帰った。