最近、アクセス頻度がめっきり減ってしまいましたが、相変わらず、山には
行っています。でも、先日の雨の日に、足を傷めてしまい、今週末は山へ行け
なくなってしまったので、こうしてアクセスしてみました。1週遅れの報告書
です。

【山 域】 奥多摩・雲取山
【日 程】 1996/05/05 23:45〜1996/05/06 12:08
【コース】 奥多摩駅−石尾根−雲取山−三峰−大輪 12時間
【メンバ】 和名倉山の住人33才 単独行
【天 気】 月夜のち快晴
【報 告】
 5月5日、午前中降っていた雨は、午後には急速にやみ、明日はいい天気だ
との天気予報を聞いて、出発を決めた。

 奥多摩行きの終電の1本前で、いつも通り(^_^; 23時45分に奥多摩駅を歩き
出す。テントやシュラフも無く、ましてや、ボッカ訓練でも無いので、荷が軽
い。満月を少し過ぎた、9割の月明かりで影ができている。
 三ノ木戸の鞍部へ出るまでと、六ッ石山の巻き道で、ヘッドランを点灯した
が、それ以外は、月明かりで歩けた。

 AM 3:30 鷹ノ巣山で大休止。富士山のシルエットが美しい。一昨年、仮眠を
取った避難小屋は、立派な造りに変わっていた。中を覗くが、先客がお休み中
だったので、中には入らず、また歩き出す。

 高丸山の手前で、白々と夜が明けて来た。この夜が明ける時の雰囲気が、何
とも気持ちの良いものだ。それまでは、月明かりで樹の影が無気味にゆれて、
風の音がひゅーひゅー鳴り渡る中に、時折、鹿の鳴き声が聞こえてきたりする
と、何となく気味が悪いものだ。緊張感で張りつめた感じで、歩いているが、
夜が明けはじめると、途端に、小鳥がさえずり始め、すがすがしい朝の雰囲気
に変わって来る。
 七ッ石山の登りで、右手から朝日が差し込んで来た。AM 5:05 学生達15、6
人のパーティが、反対から登って来てすれ違う。5時前に歩き出しているなん
て、近ごろめずらしい、感心感心。

 AM 6:25 足の裏が痛いが、何とか雲取山へ到着した。雲取は何度と無く登っ
ているが、今日は一段と天気が良い。奥秩父主脈縦走路方面を眺めると、埼玉
の最高峰の三宝山、甲武信ヶ岳、木賊山と並び、その木賊の左肩に白いピーク
がちょこんと頭を出している。山名盤で確認すると、赤岳であることがわかっ
た。雲取から赤岳が見えるとは、思ってもいなかったので、驚くと同時に、感
激した。

 りっぱな避難小屋で、カレーうどんの朝食を取り、7:15に下山開始。三峰の
表参道を下って、大輪に着いた時は、12:00 をまわっていた。歩きだしから、
12時間を過ぎていた。

 以上、3日経っても足の裏が痛く、5/9(木)雨の階段で滑って、肉離れになっ
てしまい、今週末は山に行けなくなってしまった、和名倉山の住人でした。

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【山 域】 奥多摩・雲取山
【日 程】 1996年12月31日−1997年 1月 1日
【コース】 奥多摩駅(21:57)−石尾根−雲取山(4:50−7:15)−鴨沢(9:40)
【メンバ】 和名倉山の住人(単独)
【天 気】 晴れ
【報 告】
 1997年の初日の出を雲取山で迎えようと、石尾根8時間を逆算して、
奥多摩駅 12/31 の 22:00 に出発。今日は月齢 21 の半月で、歩き出し
た時は、まだ月は登っておらず、真っ暗だった。例によって、三の木戸
までは、ヘッドランプをつけて登る。今日は無風で暖かく、ここ迄で、
タオルが絞れるくらい汗をかいた。ここからは所々、月も出て、半月と
は言え、月影ができる程だったので、ヘッドランを消して歩く。

 今日は、ともかく8時間(遅くとも8時間半)で雲取山に着かなけれ
ば、初日の出を途中で拝む事になってしまうので、六ッ石山も鷹巣山も
七ッ石山も全て巻いて、雲取山へ急いだ。そのせいか、7時間で5時に
は着いてしまった。途中、鷹ノ巣山の先にテントが4〜5張り、町営小
屋付近には、数十張のテントがあった。

 山頂の避難小屋も満員で、やむなく、小屋の前のベンチで、鍋焼きう
どんを作って、日の出までの1時間半を過ごす。6:30過ぎに、山頂へ向
かい、ここで1997年の初日の出を拝む。下が曇っていたので、雲の合間
に登って来た感じ。

 山頂は、100人位は居ただろうか、大変な賑わいだった。
 浅間山と赤岳を確認し、下山開始。山頂の避難小屋前で1時間半休ん
だとは言え、9時間眠っていないので、下山は鴨沢へ下りる。下りは、
速い速い、2時間半掛からなかった。

 途中で昨夜、氷川で道を尋ねられた方とすれ違う。その方は、石尾根を
鷹ノ巣まで5時間と言うので、断念し、車で仮眠して、朝、鴨沢を登って
来たとおっしゃっていた。こちらも、「行動開始から11時間を過ぎている
ので、さすがに疲れました」と言って分かれ、行動開始から12時間になる
少し前の、9:40に下山した。
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 雪は殆どありませんでした。尾根の北側の巻き道にくるぶし位、残って
いた程度。所々、凍っている所もあり、不安な方は、アイゼンを携行され
ると良いかも知れない。北側の三ツ峰から道は、かなり凍っていて、アイ
ゼンは必携だそうだ。
 あと、ナイトハイクなら良いが、昼頃になると、霜解けで、道がぐっちゃ
ぐちゃになるとの事。スリップに注意!