スイスマップオンライン

TopoShopスイスマップonlineを購入した。価格は、49CHF。送料込みで59.25CHFだった。
Webで購入手続きをしてから、1週間掛からず到着。
スイスの地図が全てDVDに入っているのかと思ったが、来たものは、CD1枚で、オンラインの地図にアクセスするためのソフトウェアだった。

インストールには、プロダクトキーの入力が必要だが、キーが見つからない。TopoShopのWebサイトでFAQ(英語)を見ると、CDのレーベル面に印刷されているとの事。あっ、見落としていた。(恥)

無事、インストールでき、早速、起動するとネットに繋ぎに行って、無事スイスの地図が表示された。
まずは、クラインマッターホルンのロープウェイ駅からブライトホルン付近を表示。クラインマッターホルン駅は、マッターホルングレッチャーパラダイス駅と改名していたが、地図は、Kl.Matterhornのままだったが、仕方ないだろう。でも、オンライン地図なので、いずれ変わるかも知れない。

スイスマップはgarminGPSにも対応との事で、2010年7月にブライトホルンに行った時にDakota20で取得したGPSのトラックデータを読み込ませて見た。GPX形式のファイルをPCに保存しておいたので、このファイルをインポートしてみたのだが、あれ?何も変わらないじゃないか???うーん、良く判らない。何か表示させる設定でもあるのだろうか?半分あきらめかけたが、もう1つgarminGPSとUSB接続して直接読み込む事もできるらしいので、一旦PCに保存したGPSのデータを再度、Dakotaに戻して、このDakotaをUSBケーブルで繋いで、スイスマップで読み込んでみたら、見事、クラインマッターホルンからブライトホルンまでの軌跡が表示された。(万歳ー!)

これをJPEGなどの画像で、エクスポートすれば、ホームページなどに貼り付けられる。素晴らしい!
でも、日本ではカシミール3D上で、地図上にGPSの軌跡を表示させて、不要なデータを削除したり、GPSデータの編集ができるので、何とかカシミール側にスイスマップを表示できないだろうか。

マップが無い状態で、先のブライトホルンの軌跡データをカシミールに取り込むと、真っ青な背景に、軌跡の線だけが表示されていて、どこがクラインマッターホルンなのかが、良く判らない。GPSデータ編集モードにすれば、移動速度などに注目して見れば、歩いている時は、数km/hなのに、ロープウェイに乗ると数十km/hになるので、大体の所はわかるのだが、やはり地図上に表示させて、スーパーマリオみたいな人形を移動させた方が、一目瞭然でGPSデータ編集がし易い。

カシミールは、ビットマップ地図を読込む機能があるので、先の様に、スイスマップ側でビットマップでエクスポートして、カシミールで読み込めば良さそうだ。早速、スイスマップからビットマップでエクスポートして、カシミールで読み込ませてみようとしたが、形式が違くて読み込めないとのこと。ピクセル数でファイルサイズを割り算すると、1ピクセルが4バイトで保存されている。つまり、32ビット色のビットマップになってしまっているのだ。一方カシミール側は、24ビット色のビットマップしか読めないため、24ビットに変換しなければならない。一旦、Windows7のペイントで32ビット色のBMPを読み込んで、保存時に24ビットのBMPにしたのだが、ファイルサイズは減らず、32ビットのままだった。Win7のペイントには、32→24ビット変換機能は無いのだろうか。

そこで、スイスマップ側からJPEGで保存して、これをペイントで読込み、24ビットBMPで保存したら、無事にカシミールで読み込む事が出来た。(JPEGは画質が落ちるので、気になる場合はPNGの方が良いかも?)

さて、スイスマップのBMP画像を読み込んだだけでは、座標データが無いので、GPSデータを表示させる事は出来ない。カシミールでBMP地図を読み込む時に、この左上と右下の座標を指定する必要があるのだ。この座標は、スイスマップ側で求めておく必要がある。スイスマップの地図上でマウスを動かすと、左下に
622717 87787 などと数字が表示され、これがマウスに合わせて変化するのが判る。でもおなじみの度分秒の表記でもないので、別な座標系なのだろう。ネットで調べると、スイスはCH1903という測地系が使われているとの事なので、あらためて左下の数字を見て見ると、確かにCH1903の値らしい。

そこで、マウスを左上に合わせて、この数字をメモする。この時注意しなければならないのは、マウスが地図から外へ出てしまうと、座標表示が停止してしまうので、地図の内側から左上隅に向かって斜めにマウスを動かして、外へ出ないように気を付けて左上に持って行く。右下も同様にマウスを合わせて、CH1903系の座標をメモする。

次に、CH1903座標系からWGS84系への変換だが、ググってみると、何とandroidに、ch1903convというアプリがあるとの事で、androidスマートフォンで、アプリのマーケットからch1903convで検索して、アプリをダウンロードして、スマホにインストールしておく。これを起動すると、Swiss geographical coordinates:というテキストボックスが表示されるので、ここに左上の座標を入力したら、ddd.ddddddというWGS84の度数表記に変換された。

カシミールは、ddd.mm.ss.sssという度分秒の表記なので、ddd.dddddd小数点以下を60倍する。例えば、7.724224の場合、0.724224を60倍すると、43.45344となり、この整数部分(43)が、分(mm)となり、さらにこの小数点以下を、60倍する。 0.45344*60 = 27.2064これが、秒(ss.ssss)となる。
7度43分27.2064秒

カシミールで、BMP地図を読み込む際に、以下のように、#のボタンをクリックして、ddd.ddddddを選択しておけば、度分秒に変換しなくても良い。

このように、左上と右下の座標をWGS84系で求めたら、あとは、カシミールでBMP地図を読み込む時に、この座標を入れてあげればよい。これで、ブライトホルンのGPS軌跡がカシミール上で、スイスの地図の上に表示された。

ちなみに、上図の緑丸「地図測地系」で「CH-1903」を選択しても、左上、右下の位置指定は、CH1903系ではなく、WGS84で入力しなければならない様だ。

また、waypointの出力時に、CH-1903を選んで出力しても、下記の様に、CH1903らしい座標(ローテンボーデン駅のCH1903測地系での座標は、{ 625324, 92607 }だが、625324や92607などの数値)は見られなかったので、全て、WGS84で扱った方が、良いだろう。
 ローテンボーデン駅のWaypointをカシミールで、出力した例 (測地系をCH-1903にしたが。。。)
  Datum,CH1903,CH1903,739.845,0.00001004,674,15,405
  WP,D,ローテンボーデン駅,045.98574,007.76629,08/06/2011,22:24:45,

この様に、スーパーマリオ君のような人形が、軌跡の上を移動してくれるので、一目瞭然でGPSデータの編集がし易くなった。

ブライトホルン 2万5千図
・計曲線は、100m間隔。主曲線も20mと、日本の2万5千図とは、違うようだ。

ポリュックス 5万図
・2万5千図では、Klein Matterhornが、5万図では、Kl.Matterhornと省略されている。
 (現在は、マッターホルングレッチャーパラダイス駅と改名されているが、地図表記は旧名のまま)
・また等高線も計曲線が200m間隔のようだ。
・国境は太線で、ブライトホルンパスの少し北側からpolluxまで、ずっとイタリア側を歩いている。
 (とはいっても、登山で歩く時は、パスポートは不要 (^_^)ですね。)


リッフェルホルン 2万5千図
・右上は、ゴルナーグラート鉄道のローテンボーデン駅
・我々が登ったeggルートは、岩場の南面に回り込んで、そこから登る。上図のl(エル)の文字のあたり。

ツェルマットのCoopで買い物してから、滞在していたアパートまでの軌跡。